時の人＝伊達直人

　伊達直人。最近、この名前毎日のように耳にするね。子どもたちに匿名で贈り物をすることが「タイガーマスク運動」って呼ばれるようにもなっちゃったし。でも、最初に「伊達直人」って名前を聞いたとき、すぐに「＝タイガーマスク」って頭に浮かんだ人は、たぶん４０才より上の人だよね。だって、マンガ好きのわたしでも再放送で見た覚えがある程度で、内容をはっきり覚えていないんだもん。歌とタイガーマスクを応援する孤児院の子どもたちとミスターXなんかは覚えているんだけど。ともぴーが昔のアニメが大好きなんで、DVDの第１巻を借りてきた時、始めてどんな話かわかったくらいだから、結局タイガーマスクがいい人だったのか悪役だったのか自体がわからないのよ。実際のプロレスでタイガーマスクになっていた佐山聡だったらわかるんだけど。

　最近じゃ、施設で生活する子どもたちに対してプレゼントすることが「タイガーマスク運動」と呼ばれて、一種のブームみたいになっちゃっているけれど、最初に寄付をした伊達直人さんは、ちょっと戸惑っているだろな。きっと、陰ながら支援するっていうスタンスだったと思うから。ここまでブームになるんだったら、「伊達直人基金」みたいなのを作って、より多くの人が伊達直人として役立てるようにした方がいいんじゃないかとわたしは思うよ。……っていうのは凡人の発想？

　ところで、このブームがきっかけでマンガの方もすごい人気になっちゃったみたいだね。どんな話なのかわからない人たちが読んでみたいと思ったみたいで、出版社の在庫自体が無くなってしまうほど注文が殺到したらしい。書店の店頭ではほとんど見あたらないみたいだから、狙い目はブックオフとかマンガ喫茶かな？ともぴーみたいにアニメのDVDを借りてみるっていう手もあるけどね。

　タイガーマスク以外の梶原一騎さん原作のマンガにも、今回のことで脚光が当たっているんだってね。わたしが知っているだけでも「巨人の星」「空手バカ一代」「侍ジャイアンツ」「あしたのジョー」（あしたのジョーは別の名前で書いていたけれど）があるよ。そう言えば、あしたのジョーは来月映画が封切られるね。もしかして、次はタイガーマスク実写版……あるかな？