朗読劇「おへそよりもおいしいもの」

 先日の記事「ショックな急展開」でお知らせしたとおり、木更津FMとFMわっちの番組「Sunnyday AQUA~Rita Iotaのポーザテンポ」は9月末で放送終了となった(岐阜のFMわっちは6日遅れの放送なので、最終回のオンエアは10月6日なんだけど)。昨年末から何度も、わたしが書いたお話を朗読という形で紹介してくれていたこの番組。自分が文字で書いた物が、音となってラジオから聞こえてくるというのが何とも不思議な感覚だったし、わたしの名前や本のタイトルが連呼されるのがうれしくもあり恥ずかしくもあり……と、本当に貴重な経験をさせてもらった。最終回の放送では、短編集の表題作「おへそよりもおいしいもの 」を紹介してくれた。いつもならRitaちゃんとnossaくん2人だけで読むところを、3月まで木更津FMのリポーターをされていて、番組の準レギュラーと言うべき存在だったfuji-sanさんも参加して、3人で朗読劇にしてくれていた。岐阜での放送前だけど、最終回ということで、もう既にポッドキャストになっているから、ぜひ番組ブログの方で聞いてみてね。

 声優でもあるRitaちゃんがカミナリのコロンくんを、nossaくんはたこ焼きやのおっちゃんを、そしてfuji-sanさんがナレーターを演じてくれている。生放送だというのに、さすがプロだなあ、みんな。最終回にしてこれまでで一番の出来かも……というくらいすばらしい出来映えだった。特に、たこ焼きやのおっちゃんのセリフは大阪弁だから、岐阜出身で東京在住のnossaくんには難しかったはずなのに、気さくで優しいおじさんの雰囲気がバッチリ出ている。まあ確かに、関西の人が聞くと違和感があるかもしれないけど、関西の方々、その辺は大目に見てやって下さいませ。それに、今回の朗読の目玉は、何と言ってもfuji-sanさんのとっても味のあるナレーション。これまではいつもRitaちゃんのナレーションだったから、とっても新鮮でおもしろかった。自分の作品なんだけど、「なかなかいいじゃん!」なんて思ったりして……。魅力いっぱいに演じて下さったRitaちゃん、nossaくん、fuji-sanさん、本当にどうもありがとう!

おへそよりもおいしいもの

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ショックな急展開

 9月20日の記事「1年経ちました!」でも書いたとおり、千葉の木更津FMと岐阜のFMわっちの番組「Sunnydan AQUA~Rita Iotaのポーザテンポ~」はこの10月で1周年を迎えることになっていた。そして、その記念特集第1弾として、「わたしが書き下ろした作品4つを今回まとめて再放送してもらえることになった」と記事に書いていた。ところが、今日の夕方、パソコンを立ち上げたら、Rita Iotaのnossaくんから「今月いっぱいで番組が終わることになりました」というメールが! で、最終回に「おへそよりもおいしいもの」を読みたいんだけど……と書かれていた! もちろん、読んでもらうのは大歓迎なんだけど……あまりにショックな急展開。まあ、この時期は番組改編期だからね、こういう事態も考えられなくは無かったんだけど、次の放送で終わりなんて、あまりに話が急じゃないの!! 今後の話もしていただけにビックリだった。まあ、わたしはまた主婦に3本だけ毛が生えた童話作家というか、ただのブロガーに戻るだけなんだけど、2人の放送を楽しみにしていたファンの皆さんは今度の放送を聞いて「えーっ!」って叫ぶんだろうね。とにかく、木更津FMは9月30日(日)の12時~14時、岐阜のFMわっちは10月6日(土)の12時~14時が最終回。2人のしゃべりや歌声、「おへそよりもおいしいもの」の朗読、ぜひ可聴地域にお住まいの方は聞いてみてね。聞き逃したら、もう聞けないよ!

おへそよりもおいしいもの

| | コメント (4) | トラックバック (0)

1年経ちました!

 短編童話集「おへそよりもおいしいもの」を出版してから1年。先日、出版社から出荷状況のお知らせが届いた。

おへそよりもおいしいもの

 まあ、出版直後のような勢いは無いものの、今でもちょろちょろとは売れている模様。書店さんの注文がないと置いてもらえない本にしては大健闘だと思う。出版社のカタログには児童書部門の表紙に写真入りで載っているし、日本子どもの本研究会や全国学校図書館協議会の選定図書になっている。そりゃまあ、芸能人の本があっという間に数十万部のベストセラーになったりするのを見るとうらやましくて、ついつい「何か有名になる方法、考えようかな……」なんて思ってしまうけどね。でも……島田洋七さんや麒麟の田村くんみたいな劇的な人生、ネタにはいいけれど、実際に経験したらかなり大変。やっぱり、地に足をつけた生活をしていくことにしよう。本はあまり売れなくても……。

佐賀のがばいばあちゃん (徳間文庫) ホームレス中学生

 そう言えば、わたしの書いたお話をいつも朗読してくれている、千葉の木更津FMと岐阜のわっちFMの番組「Sunnyday Aqua ~Rita Iotaのポーザテンポ~」ももうすぐ放送開始1周年だ。そこで、その記念企画第一弾として、過去に放送した書き下ろしのお話、「ぼくんちの普通」(6月)「かぶとのちから」(5月)風に乗るとき(4月)「勇気のたね」(2月)の4つ(「おへそよりもおいしいもの」の中からの朗読と、クリスマス企画のお話以外)が、もう一度オンエアされることになった。木更津地域は先日16日、すでに放送済みなんだけど、岐阜は今度の土曜日22日。12時~14時の放送時間内に4つとも読まれる。だから、可聴地域の方はぜひラジオをFM78.5MHZに合わせてみてね。もちろん、放送が聞けない地域の方は、番組ブログでポッドキャストを聞いて下さいませ。かなり遡らなきゃならないと思うけれど、ちゃんと今でも聞けるよ。

 とにかく、(言い訳させてもらうけど)今年の夏は暑すぎた。頭の中までとろけてしまって、まったく何も書けなくなってしまった。本当にダメダメ状態で、放送で読んでもらうお話も書けず、「夏男のnossaさま、どうかよろしく!」とパーソナリティのnossaくんに丸投げして、nossaくん書き下ろしのお話で朗読コーナーをつないでもらっていた次第(彼のお話も番組ブログで聞けるから、聞いてみてちょ)。でも……まだ残暑が厳しくて、毎日30度を超えているとは言え、9月も半ばを過ぎれば一応秋だよね。そろそろ何とかしないと、お払い箱にされちゃうかも……がんばらなきゃ!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ぼくんちの普通

 いつもほぼ月1ペースでわたしの書いたお話が登場しているラジオ番組「Sunnyday! AQUA ~ Rita iota のポーザテンポ」。今回の朗読は、「6月のポーザテンポ」(6/10の記事)の中でも告知したとおり、木更津FM6/10、岐阜のFMわっち6/16のオンエアーだった。そしてさっき、番組のブログを見に行ったら、今回のお話もポッドキャストになっていた。ちょっとわかりにくいけれど、6/17の放送を紹介した記事の最後にあるポッドキャストがそれ。よかったら聞きに行ってみてね。

 今回のお話のタイトルは「ぼくんちの普通」。このお話に出てくるぼくは小学生(一応設定では5年生のつもり)。ぼくには高校生のお兄ちゃんがいる。そして、ぼくんちのお父さんはナント専業主夫だったりする。微妙な年頃のぼくにとって、周りから見ればあまり普通ではないお父さんの姿は、恥ずかしいやら腹立たしいやら。小さい頃から見慣れているはずのお父さんなのに、最近はなぜだか避けたくなっていた。でも、お父さんが専業主夫をやっているのにも理由がある。お兄ちゃんとの会話の中でそのことを知り、少しだけお父さんを理解できるようになっていく……というあらすじだ。

 専業主夫というのは、外で働かず、家事を専門にこなしている男性のこと。今や全国には16万人近くもいるらしい。専業主婦が減ってきたこのご時世なのに、専業主夫の数は増えているとはちょっと意外。もちろん、その道を選択するようになった理由は様々。会社が倒産したとか、リストラされたとか、病気で外で働けなくなったとか、そういうネガティブな理由が多いようだし、かつてのヒモ的な考えで専業主夫になっている人もいるという話だ。でも、中にはもっと積極的に専業主夫という道を選んだ家庭もあるだろう。夫個人の考えではなく、家族の選択として。だから、以前テレビで専業主夫の特集を見た後で、ポジティブに専業主夫を選んだ家庭の話を描いてみたいと思っていた。

 ちょうど同じように、人によって、家庭によって「普通」と感じるものが違うという話を書いてみたいと思っていた。うちはパパの帰りが早いので、ともぴーは朝も晩もほぼ毎日パパと一緒にご飯を食べることができる。我が家ではともぴーとお風呂に入るのもずっとパパだったから、わたしと入るのはともぴーにとってはイレギュラーなこと。そんな「ともぴーの普通」に対して、ともぴーと同じ年の「甥っ子の普通」は全く違っている。義弟は出張が多く、1ヶ月の半分以上は自宅にいない。出張でない時でもいつも帰りが遅いから、子どもたちと一緒にご飯を食べる機会はとても少ない。もちろん、お風呂も一緒に入ることは滅多にない。だから、ともぴーが「今日、お父さん、出張でいないんだよ」と言うのに対して、甥っ子は「今日は、パパが帰ってくるんだ」なんて言うわけだ。同じ年の同じ幼稚園に通う男の子、しかもいとこ同士なのに、普通だと思っていること、特別だと思っていることがあまりにも違う。それを聞いていて、常々これはおもしろいと感じていた。今回は、この2つのことを合わせて書いたお話。ちょっとそんな予備知識を持ちつつポッドキャストのお話、聞いてみて下さいね。

 ところで、子どもが(特に男の子が)自分の知らないお父さんの姿を見たり、話を聞たりすると、お父さんを見る目や自分のあり方が変わるということがよくあると思う。「まめうしのおとうさん 」の中のまめうしもそうだった。まめうしはまめつぶくらいの小さな子牛。でも、お父さんはとっても大きくて強い牛。何もかもが大きくて立派なお父さんは、まめうしにとってあこがれの存在だった。まめうしが危ない目にあっていると、どこにいても走ってきて守ってくれるお父さん。まめうしはそんなお父さんのことが大好きだった。ところが、ある日、お母さんから意外な話を聞かされる。あの大きくて立派なお父さんが、子どもの頃はまめうしよりも小さくて泣き虫だったというのだ。自分もいつかはお父さんのように大きくなれるかも……そう思ったまめうしは、その夜、自分がものすごく大きくなって、お父さんと一緒に牧場を駆け回る夢を見た。ともぴーくらいの年の男の子にとって、お父さんはこんな風に見えているのかな? お父さんから子どもたちに読んであげて欲しい一冊だ。

 さて、ともぴーんちの普通って何だろう? たぶん、よその人に「普通じゃないよ」と言われるところだと思うんだけど……たくさんありすぎて書き切れない。まあ、仕方がないよね。「普通じゃない」って言われる人が3人もいるんだから。

まめうしのおとうさん

著者:あきやまただし PHP研究所

| | コメント (5) | トラックバック (1)

6月のポーザテンポ

 毎月1回のペースでわたしの書いたお話が登場しているFMのラジオ番組「Sunnyday AQUA! ~Rita iotaのポーザテンポ」。番組パーソナリティのRitaちゃんとnossaくんにとっても、朗読というのは新しい挑戦だったから、このコーナーが半年続いてホッとしている様子だ。声優でもあるRitaさんとは違い、音楽以外は素人だったnossaくん。生放送での朗読と言うこともあって、最初は思いっきりテンパっていたけれど、最近では読むのが楽しくなってきたなんて言っている。よかった、よかった。

 今月の朗読は木更津FMが今日6/10(日)、岐阜のFMわっちが6/16(土)の予定(と昨晩のメールに書いてあった)。いずれも放送時間は昼12時~14時の2時間だ。今回のテーマは雨だったんだけど、父の日も近いので、息子が語るお父さんの話にしてみた(もちろん、雨は思いっきり降らせてみた)。タイトルは「ぼくんちの普通」。岐阜の放送が終わった後には、いつものようにポッドキャスト化される予定だから、放送の入らない地域の方はそちらを楽しみに待っていてね。

 今日は、今度のお話がお父さんのことを書いた話なので、そのままズバリ「おとうさんのえほん 」というのを紹介しようと思う。ゴリラ、ペンギン、しろくま、ライオンいろいろな動物の父子が登場するこの絵本。どのお父さんも子どもを喜ばせようとがんばるのだけど、ちょっと間抜けで失敗ばかり。中には子どもよりも子どもっぽいお父さんも……。でも、いくらかっこわるくても不器用でも、愛情をいっぱい感じさせてくれるそんなお父さんばかりが登場する。ともぴーが入園前に幼稚園のお遊び会で紹介してもらった絵本だ。ともぴーパパはしろくまさん……かな? 父の日を前にちょっと手に取ってみてね。

 ところで、今回のお話「ぼくんちの普通」に出てくるお父さん。一般的な仕事をしているお父さんではない。だから、微妙な年頃の息子がつい敬遠したくなってしまったのだけど……年の離れたお兄ちゃんとの会話の中で、お父さんをちょっとずつ理解できるようになっていく。この話ができたきっかけは、岐阜の放送が終わってポッドキャスト化されるころ、また記事に書こうと思っている。忘れなければ……。

おとうさんのえほん おとうさんのえほん〈その2〉

| | コメント (0) | トラックバック (0)

かぶとのちから

 今日はこどもの日。4月27日の記事「GWの予定は?」にも書いたとおり、岐阜のFMわっち放送分の「Sunnyday!  AQUA リタ・アイオウタのポーザテンポ」の中では、わたしの書いたお話「かぶとのちから」が朗読されていた。木更津では4月30日に放送された分。放送の時期がGW中、しかも岐阜の放送は子供の日当日ということもあって、今回は思いっきり子供向けの話を選んだ。だから、実際の放送を聞くまで、番組の雰囲気と合わず浮いているんじゃないか……と心配していた。でも、意外と大丈夫だったのでホッとした。書き下ろしの時は、読み手のRitaちゃんやnossaくんの声、番組の雰囲気を考えながらお話を書くのだけど、手持ちの話を読んでもらうときはそうもいかない。今回のがまさにそれで、「こんなお話があるけど、どう? 読んでみる?」という感じでメールに添付したら、そのまま「OK」になってしまったのだった。

 内容としては、かぶとの隣りに飾られている太刀の方がメインのかぶとよりも気になってしょうがない男の子のところに、かぶとをほしがるカブトムシの幼虫がやってくるところから始まる。幼虫がなぜかぶとをほしがるのか、かぶとのちからとは何なのかは、番組ブログのポッドキャストで聞いたりして調べてみてね。ポッドキャスト化されるのは、明日以降。いつもは火曜日に記事がUpしているようだから、今度の火曜日あたりに確認しに行ってみてほしい。

 さて、今日はカブトムシが出てくる絵本を紹介しようと思う。真っ先に思い出した「カブトくん」は既に紹介済みなので、今度は「かぶとむしはどこ? 」にしよう。これは、短いカブトムシの一生が描かれている絵本だ。春土の中で幼虫は大きくなり、夏が近くなってくるとさなぎになる。そして、夏成虫になり、秋には卵を産み死んでいく。このようなカブトムシの一生は、最初に戻ってぐるぐると読み続けられるものだ。しっかりと細かいところまで描き込まれた絵は、図鑑にも負けないくらい。虫好きの男の子はもちろん、虫はどうも苦手という女の子にも一度手に取ってもらいたい絵本だ。

 ちなみにうちのカブトムシの幼虫たち。思った以上にでかでか幼虫になっている。だから、かぶとはかぶらなくても、よそのカブトムシよりもずいぶん早く大人になっちゃうような気がする。来月には成虫になっているかもしれない。

かぶとむしはどこ?

作・絵:松岡達英  福音館書店

| | コメント (0) | トラックバック (2)

GWの予定は?

 明日からゴールデンウィークに突入。今回は曜日の並びがいいためか、道路も電車も相当な混雑が予想されている。でもうちの場合、今年はパパが連休を使ってうちで仕事を仕上げるつもりでいるから、遠出はできない。一日だけモンキーパークに連れて行ってもらう予定でいるけれど、それ以外はともぴーと2人、邪魔にならないように外出しなければと思っていた。ところが……今日、帰りの園バスが到着すると、ともぴーが「熱計って」と言いながら下りてきた。計ると38度2分。かかりつけの耳鼻科に連れて行き、薬をもらって帰ってきた。お医者さんが連休に入る前で助かったけれど、これで前半の予定は「寝て過ごす」に変更になっちゃったかな? 

 そうそう、ゴールデンウィーク中の予定と言えば、FMのラジオ番組「Sunnyday! AQUA」の中で、Rita Iotaのお2人が約月1回のペースでわたしが書いた話を朗読をしてくれているのだけど、次の朗読は木更津FMが4/29(日)、岐阜のFMわっちが5/5(祝)の予定だそうだ。いずれも放送時間は昼12時~14時の2時間。今度は子供の日にちなんで思いっきり子供向けの話になっている。岐阜の放送が終わった後には、いつものようにポッドキャスト化してもらえるはずだから、放送の入らない地域の方はそちらを楽しみに待っていてくださいね。

 さて、今日の絵本は子供の日にちなんで、こいのぼりが出てくる絵本を紹介することにしよう。「ワニぼうのこいのぼり 」という絵本だ。もうすぐ子供の日。お父さんはワニぼうのためにこいのぼりを買ってきた。さっそく揚げてみると、悠々と泳ぐ姿が何とも気持ちよさそう。お父さんは自分も「ワニのぼり」になってみたくなった。「お父さんなにしてるの?」「ワニのぼり」「いい気持ち?」「ああとっても」「ぼくもワニのぼりしたいな」「すれば」こんなのんびりした会話がたまらない。当然ワニぼうとお母さんもワニのぼりになった。そして、周りを見ると、町中みんなが○○のぼりになっている。イヌのぼりにネコのぼり、ゾウのぼりにうしのぼり、だちょうのぼりなんていうのまで泳いでいる。それは5月の風がおいしいからだそうだ。ナンセンスなんだけど、温かさも感じられるおもしろい絵本だ。

 ところで明日は、本当だったらともぴーが楽しみにしている図書館のおはなし会に連れて行く予定だった。でも、熱が高いから行けそうにない。明日は特別にともぴー専用のおはなし会を開いてあげることにしよう。

ワニぼうのこいのぼり

| | コメント (2) | トラックバック (0)

風に乗るとき

 前にもお知らせしたけれど、この4月から木更津FMの「Sunday!AQUA Rita iota のポーザテンポ」が岐阜でも聞けるようになった。放送局は周波数78.5のシティエフエムぎふ(通称・エフエムわっち)。JR岐阜駅アクティブGの3階にブースのある放送局と言えばピンと来る人がいるかもしれない。放送時間は毎週土曜日のお昼12時~14時の2時間。可聴地域は岐阜市、羽島市、瑞穂市、大垣市……。木更津では毎週日曜日のお昼12時~14時の放送だから、6日遅れでの放送となる。

 岐阜での初放送はこの間の土曜日、4月7日。その日は、番組内でわたしが書き下ろしたお話の朗読もあった。元々は3月の卒業シーズンに合わせて書いた話だったのだけど、新生活に向けての旅立ちの話でもあったので、読まれるタイミングが変更になったのだった。タイトルは「風に乗るとき」。キーワードはたんぽぽ。今日、木更津FMのSunnyday!AQUAのブログを見たら、いつものように朗読がポッドキャストになっていた。興味がある人は番組ブログまで聞きに行ってみてね。

 今回オンエアになった話にちなんで、今日は風に乗るたんぽぽのわたげが出てくる絵本を紹介しようと思う。「ポットくんとわたげちゃん 」という絵本だ。ある日、ポットくんとミミズくんが庭を散歩をしていると、風に乗り損なって取り残されていたたんぽぽのわたげちゃんたちに出会った。数は3つ。のんびりしすぎたり、寝坊してしまったりして、タイミングを逃してしまったのだ。わたげちゃんたちは「次に風が吹いたら飛び立とう」と相談するのだけど、今度はなかなか良い風が吹いてこなかった。そこで、わたげちゃんたちはポットくんと一緒に、根を張るのに良さそうな場所を探しに行く。途中で、1つはアリに、1つは犬に飛び移り旅立つことができたのだけど、末っ子のわたげちゃんだけはいつまでも良い場所を見つけられなかった。そんなわたげちゃんにミミズくんが「いい場所があるよ」と教えてあげるのだけど、その場所とは……ポットくんの中。こうして全員が行き先を見つけることができたのだった。かわいいお話しだけど、たんぽぽが種を飛ばし、根付いていくプロセスが語られている科学絵本でもある。たんぽぽの黄色が目立つこの季節、小さい子どもたちに読んであげたらいいと思う。

 この記事を読んでいて気が付いたかもしれないけれど、岐阜のオンエアが土曜日になったために、番組名も4月から微妙に変わっている。Sunday!AQUA → Sunnyday! AQUA ……って、パッと見た目にはあまり変わって見えないね(笑)

ポットくんとわたげちゃん Book ポットくんとわたげちゃん

著者:真木 文絵,石倉 ヒロユキ
販売元:福音館書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

わっち版もよろしく!

 木更津FMで毎週日曜日のお昼12時から2時間放送されている「Rita iota の ポーザテンポ」。その番組内で月1~2回、わたしの書いた話をRita iotaのお2人に朗読してもらっている。「おへそよりもおいしいもの」の中の話もあれば、もうちょっと対象年齢を上げて書き下ろした話もある。昨年末から始まった企画なのだけど、わたしにとって放送に乗せる話を書くというのは初めてのことだったし、読んでくれている2人にとっても朗読というのは新ジャンル。いつまでコーナーが続くかちょっと心配だった。でも、どうやら4月以降もコーナーは維持されることに決まったらしい。それどころか、シティFM岐阜=FMわっち(78.5)とのネットワークが決まり、岐阜でも聞けるようになるとか。Rita iotaのnossaくんが岐阜出身だし、わたしが岐阜在住ということで、最初のネットワーク先が岐阜になったようだ。岐阜では4月7日(土)のお昼12時からの放送。木更津と同時放送ではないけれど、岐阜でも同じ内容の放送が聞けるようになる。

 その第1回放送に合わせて、今度の朗読は行われるらしい。木更津では4月1日、岐阜では4月7日の放送分。本当は、3月の卒業をテーマに依頼を受けて書いた話なのだけど、卒業式の話ではなく、春の新しい旅立ちをテーマにしたものだったから、読む時期をずらすことになった。木更津以外の地域にお住いで、ポッドキャストを聞いて下さっていた方々には、引き続きポッドキャストになるのを待って聞いていただきたいのだけど、たぶんこれまでとは違い、岐阜の放送が終わるのを待ってポッドキャスト化されることになると思うので、その辺をご了承下さい。木更津の方、岐阜の方、それ以外の地域の方、これからもそれぞれ可能な方法で聞いてみて下さい。よろしくm(_ _)m

 そういえば、関東地方から岐阜に帰ってきた子が絵本の世界にもいたなあ。「ルドルフとイッパイアッテナ 」のルドルフだ。ルドルフは小柄な黒いねこ。魚屋さんの魚に手を出して、追いかけられていた。間一髪トラックの荷台に飛び込んで「セーフ」かと思いきや、急に走り出してどんどんスピードを増していくトラック。長い道のりを走り、かなり遠くまで来てしまったようだった。外に出てみると、周りの様子も人がしゃべっている言葉も全然違っていた。その町で、ルドルフは呼び名がいっぱいある大きなねこ、通称イッパイアッテナに出会う。イッパイアッテナはまるでのらねこのような生活をしているけれど、飼い主さんの影響で字まで読めるほどとっても賢いねこだ。ルドルフもイッパイアッテナに教えてもらって字が読めるようになった。ルドルフは字だけでなく、いろいろなことをイッパイアッテナから学んでいく。すると、今いるところが東京で、自分が前に住んでいたところが岐阜だということがだんだんわかってきた。イッパイアッテナや町のねこ仲間ブッチーの計らいで、商店街の福引き賞品「岐阜・犬山バス旅行」のバスに乗り込めることになったのだが……出発の前日、イッパイアッテナがライバル犬デビルにやられて大けがを負ってしまった。自分に最後のごちそうを食べさせようと、デビルに肉を分けてもらいに行ったためだと知ったルドルフは、帰るのをあきらめてイッパイアッテナの住む町に残ることにした。この話では岐阜に帰らないルドルフだけど、このシリーズの第3弾「ルドルフといくねこくるねこ―ルドルフとイッパイアッテナ」で飼い主のりえちゃんの元に帰っていく。以前、NHKの「テレビ絵本」で放送されていたけれど、原作はちょっと絵が少なめで厳密には児童文学。でも、話の展開がおもしろいから、きっと飽きずに読めるはず。一度手にとって読んでみて欲しい。

 岐阜での第1回放送日4月7日、放送時間のお昼過ぎはナント幼稚園の進級式真っ最中。ちょうどともぴーの学年だけ。だから、これは録音で聞くしかない。でも、リアルタイムで聞ける人は、ぜひわたしの分も聞いておいて下さいね。

ルドルフとイッパイアッテナ Book ルドルフとイッパイアッテナ

著者:斉藤 洋
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ルドルフといくねこくるねこ―ルドルフとイッパイアッテナ〈3〉 Book ルドルフといくねこくるねこ―ルドルフとイッパイアッテナ〈3〉

著者:斉藤 洋,杉浦 範茂
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (0)

勇気のたね

 木更津FMの生放送番組「Sunday! AQUA」の中で、ここ数ヶ月、わたしの書いた話を読んでもらっている。読んでくれているのはRita iotaのnossaくんとRitaちゃん。既に本になっている「おへそよりもおいしいもの」の中から読んでもらう場合は別として、新作を書き下ろす時には、2人の声質や番組の雰囲気を考えて、キャラクターやストーリーを作るようにしている。あちらでテーマを決めて依頼してきてくれるから、話をひねり出すきっかけはつかみやすいのだけど、番組の雰囲気に合わせてラブストーリーチックに仕上げるのがちょっと大変。ちょうど今月11日の放送で読まれたものが、そんな風にして書き下ろした新作だった。

 前回の書き下ろしはクリスマスイブ当日の放送分。だから、ストーリーもクリスマスイブ当日の物として仕上げた。でも、今回は放送日がバレンタインデーよりも前。チョコレートがらみでストーリーを作るのはやめて、純粋に告白をテーマとして話を仕上げることにした。タイトルは「勇気のたね」。空想上の魔法の種ではなく、実際に存在している植物の種だ。その種は一度見たら忘れられないくらい特徴のあるもの。わたしが中学生の時、友だちからもらったお守り袋の中にこの種が入っていた。その種の本当の名前は「ふうせんかずら」。どんな話に仕上がったか、興味のある人は、Sunday! AQUAのHPに聞きに行ってみてね。今日見たら、ポッドキャストになってたから。

 ところで、妙なものが実る種と言えば、やっぱり「ぶたのたね 」これしかないだろう。とんでもなく足が遅いおおかみがいた。どんなに遅いかというと、ぶたよりも遅いのだ。だから、これまでぶたを食べたことがない。食べられないどころか、いつもぶたにバカにされていた。ある日、おおかみが悔しがっていると、きつね博士が声をかけてきた。話を聞いたきつね博士はおおかみに「ぶたのたね」を授ける。土に植え、薬をかけ育てていくと、木はどんどん大きくなって、ついにはぶたが鈴なりに実った。「さあ、これでぶたの丸焼きが食べられるぞ!」と喜んだのもつかの間。マラソンするゾウの集団がドスドスと近づいてきた。そのせいで、ぶたが次々と木から落ちてしまい、落ちたぶたたちはゾウの後ろについて走って行ってしまった。かろうじて残っていた1匹にも、火をおこしているうちに逃げられてしまうおおかみ。また、最初からぶたのたねを育てることになってしまった。果たして、このおおかみがぶたをおなかいっぱい食べられる日はくるのだろうか? ぶたが鈴なりになっているところは本当に笑える。ばかばかしくもかわいそうなおおかみのお話だ。

 わたしが今回の話のアイテムとして使ったふうせんかずらの種。まっ黒でまんまるのかわいい種だ。でも表面に白いハートのマークがくっきりと浮き出ている。その模様を、ハートではなくサルの顔だと言う人も中にはいるらしい。でもね、顔だって言うなら、それはサルではなくて、まっ黒なモモレンジャーだと思うよ、わたしは。

ぶたのたね Book ぶたのたね

著者:佐々木 マキ
販売元:絵本館
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (3) | トラックバック (2)

より以前の記事一覧